平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
(マタイによる福音書5:9)
時期外れたようですが、オリンピックがなぜ「平和の祭典」と呼ばれるか? そのために戦争を中止になっていたということからだとありました。
聖書が語る「平和を実現する人々」というのは、戦争を無くすこと以前に、たとえ争いの中にあっても、そこで主にある愛と慰め、励ましとゆるしをもたらす信仰者たちのことです。
「炎のランナー」で描かれた金メダリストエリック・リデルは、戦時中中国で日本軍の「敵国人捕虜収容所」に捕らえられていました。そこでの生活の過酷さ、そこに収容される子どもの心もおおう敵意や憎しみを見て、彼は聖書から平和を説きました。「自分の敵を愛しなさい」と。そしてこういったと言われます。
「…しかし、イエスは愛せない者のために祈れと言われた。だからきみたちも日本人のために祈ってごらん。人を憎むとき、きみたちは自分中心の人間になる。でも祈るとき、きみたちは神中心の人間になる。神が愛する人を憎むことはできない。祈りはきみたちの姿勢を変えるよ」
「神中心の人間になる」。今を生きるわたしたちへのメッセージでもありますね。
- 祈り 主イエスさま。どんな敵意に囲まれてもなお、あなたを思い、あなたの愛を伝えたいと願います。どうか神の子と呼ばれるにふさわしく、あなたの愛に深く満たしてください。