しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
(マタイによる福音書5:44)
今日は少し長いお話。そして教会で冊子を配り、取り上げた話。でも今この時だからこそ大切なお証。
第二次世界大戦中、中国への宣教師として日本軍の敵国人収容施設に入れられ、その劣悪な環境の中で死に至ったエリック・リデルは、あの映画「炎のランナー」で描かれた金メダリストでした。その収容所内で、彼から聖書の話を聞いて反発した一人の少年が、のちにリデルの言葉を残しています。
「自分の敵を愛しなさい」。その言葉に生徒たちが反発しました。その場所で「敵」といえば日本兵でした。彼らを愛することなどどうしてできるだろう、それはあくまで理想にすぎないと主張しました。しかし、リデルはほほえみながら応えました。
「僕もそう思うところだった。だけど、このことばには、『迫害する者のために祈りなさい』という続きがあることに気がついたんだ。僕たちは愛する者のためなら、言われなくても時間を費やして祈るだろう。 しかし、イエスは愛せない者のために祈れと言われた。だからきみたちも日本人のために祈ってごらん。人を憎むとき、きみたちは自分中心の人間になる。でも祈るとき、きみたちは神中心の人間になる。神が愛する人を憎むことはできない。祈りはきみたちの姿勢を変えるよ」
このリデルの言葉を聴いた少年は、その時から日本と日本兵のために祈るようになり、のちに宣教師なって来日し、日本の人々の救いのために献身したそうです。
私には、リデルのこの言葉が響きます。
「…祈ってごらん。人を憎むとき、きみたちは自分中心の人間になる。でも祈るとき、きみたちは神中心の人間になる。神が愛する人を憎むことはできない。祈りはきみたちの姿勢を変えるよ」
あなたはいかがでしょうか?
- 祈り 主よどうかわたしもまたイエスさまの愛に応えて、敵と思われる人のために祈ることができますように、愛と勇気をお与えください。