その夜、王は眠れないので、宮廷日誌を持って来させ、読み上げさせた。 そこには、王の私室の番人である二人の宦官、ビグタンとテレシュが王を倒そうと謀り、これをモルデカイが知らせたという記録があった。
(エステル記6:1-2)

同胞の民を救うために立ち上がったエステルですが、その言い出すタイミングに確信がもてなかったのか、何度も王への進言を先送りにしていました。 ただ神さまは、その時間もその御手の中で益とされて用いておられます。その時間に、主は働かれていた、それが今日の記事です。
その夜、眠れぬ王は、記録の書を読み始めます。すると、かつてモルデカイが宦官の暗殺計画を阻止して自分を守ってくれた記述に気がつきます。そして彼を王の次の位の権力者に登用することを決意するのです。
次の日、エステルが打ち明けた時にはすべてが解決済みでした。主は、いろいろな思いと時を動かし用いてみわざを進めてくださるのです。
わたしたちは、自分の中にある戸惑いや足りなさで、チャンスを逃したかのように思うことさえあります。けれども、神さまの思いとご計画は、そのすべてを知り、覆って益と変えてくださいます。
だから、わたしたちも自分の弱さや足りなさを感じるときに、だからこそ神さまを仰ぎ見ること、期待することは大切なことなのです。
- 祈り 神さま、わたしは自分の不出来で落ち込むことがあります。うまくできない、足りないと。けれどもあなたはそんなわたしのことをよくご存じで、すべてを益としてくださいます。あなたを仰ぎ見て、あなたを信じます。どうかわたしの道にあなたの不思議な御業を見せてください。

