あなたは救いの盾をわたしに授け、自ら降り、わたしを強い者としてくださる。
(サムエル記下22:36)
このダビデの賛美の歌は、サウル王からの守りの体験を表現したものでした。
神さまの憐れみは、ただ言葉だけで終わりません。神さまご自身が行動を起こしてくださる、それが信じる者が経験する出来事です。
「自ら降り」は、別訳では「あなたの謙遜」「あなたの助け」「あなたの慈愛」と訳しています。神さまが自分に目を向けてくださり、ご自身の御手を伸べてくださったその愛と慈しみの真実を語りだす言葉です。
それによって「わたしを強い者としてくださる」と告白できる王ダビデの開かれた心にも注目します。
わたしたちを強くできるのは、自らの知恵や経験や能力・財力や力ではありません。
これらは世の中では評価されているようです。
しかし、信仰者ダビデを立てたのは、まぎれもなく神さまの恵み、神さまのなされた御業だったのです。わたしたちも、自分自身を立ててくださる方にこそ心を向ける者でありたいですね。
- 祈り 主よ、今改めてあなたにこそ目を向けます。あなたの助けと力をもって、わたしの心に気づきを与え、そして歩むべき道を導いてください。