ヨセフもその兄弟たちも、その世代の人々も皆、死んだが、イスラエルの人々は子を産みおびただしく数を増し、ますます強くなって国中に溢れた。その頃、ヨセフのことを知らない王が出てエジプトを支配し、国民に警告した。…
(出エジプト1:6-9)
かつてヨセフによって飢饉から守られ繁栄したエジプトは、長い時を経てそのことを忘れ、目の前にあるイスラエル人の増加に恐れを抱くようになりました。
そして、国を奪われてはいけない…と、イスラエルの民を奴隷とし、抑圧したのです。
今の時代も、大きな力や地位を持つ人、大きな国や領土を持つ人が、周囲に対して異様なほどの警戒心と恐れを抱くということがあります。
それが争いにもつながっています。
出エジプトの物語は、そんな過酷な状況下でもエジプト王の意図に反し増え広がる民のありさまを語り、さらにエジプト脱出の物語へと進みます。
その背景に、神さまがこの民を御心に留めておられたとあります。(2:24参照)
時代が変わり、世情が変わって、予期せぬ苦しい経験を通ることがあります。
わたしたちは、時を経て神さまを忘れがちです。
でも神は、決してわたしたちを見捨てないことをここで知ることができれば感謝です。
- 祈り 主なる神さま。時が断ち、年齢を重ねて、あなたの恵みの記憶から遠ざかりやすいわたしです。そして恐れに囚われてしまう失敗をします。どうか聖書を通してあなたの真実を思い起こさせ、あなたへの信頼を回復させてください。