ハンナは答えた。「いいえ、祭司様、違います。わたしは深い悩みを持った女です。ぶどう酒も強い酒も飲んではおりません。ただ、主の御前に心からの願いを注ぎだしておりました。はしためを堕落した女だと誤解なさらないでください。今まで祈っていたのは、訴えたいこと、苦しいことが多くあるからです。」
(サムエル記上1:15-16)
長く、そしてもがくように祈るハンナのありさまを見て、祭司エリが「酒に酔っているのか?」と問うた、その問い対する彼女の答えでした。
深い悩みが願いに、そして祈りに結ばれていく姿がそこにはあります。
たしかに、その姿が人にどう見られるかはわかりません。
けれども、神さまはこの祈りを聞いてくださり、そして答えてくださいました。
彼女は、最後の士師であり預言者となるサムエルの母となりました。
「今まで祈っていたのは、訴えたいこと、苦しいことが多くあるからです」とその抱えるすべてを祈りに込める、ハンナの信仰の心にならいたいと願います。
- 祈り 恵み深い父なる神さま。わたしたちは自分ではどうすることもできない悩みとジレンマを抱える者です。この苦しみをありのままあなたに訴えます。あなたは聞いてくださり、最善の答えをくださる方だからです。心からあなたを信じます。