「…この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
(エステル記4:14)
王宮にいるエステルに向けて伝言したモルデカイの言葉です。
わたしはこれを聞いて、つくづくモルデカイは勝手だな…と思ったことがあります。
彼さえ、ハマンへの態度を改めていたなら、個人的憎しみとはいえ、国内のいる全ユダヤ人の殺害の勅令などでなかっただろうに。その最終的なとりなしを、身勝手にもエステルに迫っているのですから。
しかし、それはすでにこれはモルデカイの手を離れて、エステルの信仰の決断の問題となりました。
彼女の決断の言葉はこうです。
「…このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」
ふっとこういう状況に、わたしたちの姿も映ります。
わたしの身勝手な罪とその裁きの問題は、わたしの手を離れてイエスさまが引き受けてくださいました。 わたしたちではどうすることもできなかったのです。
そうしてイエスさまは実際に、あの十字架でわたしたちのために死んでくださいました。
その時を境に、今わたしたちには、救いの福音が与えられています。
身勝手な自分を悔い改めて、このイエスさまの愛にたよる者、倣うものとなりたいと願います。
- 祈り 主よ、あなたがわたしの罪をすべてあの十字架で受けてくださったことを感謝します。身勝手にも思えるようなわたしですが、あなたはそんな私をも愛してくださいました。わたしもまた、だれかのためにあなたに倣う歩みができるものとしてください。