「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません」。
(創世記32:27)
ヤコブは、「押しのける者」という名前の彼のありさまは兄との確執や家族からの離別、そしてその後の彼の人生のいろいろなところで確執を生みました。
でももう一面、その彼の人生は、神さまの配慮と祝福のもとに置かれていました。
ここには、兄エサウとの再会の前に、ひとり夜通し主の使いと格闘した様子が描かれている。
それは「祝福してくださるまで」という神に食い下がる姿を描いている。
その姿を見て、ちょっとやりすぎと思う人もある。一方でわたしたちは、そこまで祝福を求めて神さまに食い下がっているだろうか、自分のありさまを問われる。
「いいえ、祝福してくださるまでは離しません」。
神さまをここまで時間をかけ、ここまで求め、ここまで信頼しているだろうか。
-祈り 主よ、心からあなたを求めます。今の私に、わたしたちに、わたしたちの教会に、この国に、あなたが祝福をくださるまで祈り続けます。どうか祝福してください!