主よ、わたしの祈りを聞いてください。この叫びがあなたに届きますように。苦難がわたしを襲う日に 御顔を隠すことなく、御耳を向け あなたを呼ぶとき、急いで答えてください。
(詩篇102:2-3)
この詩篇102篇前半は、作者が敵意と悩みに囲まれた八方ふさがりの状況を神に訴えています。自分でコントロールなどできない、ただ自分はその中で消耗するばかりだと。
その中で彼は、ただ神を求めて祈ります。
「主よ、わたしの祈りを聞いてください」。
彼は、自分のいのちと状況を、徹底して神さまの御手にゆだねて、神さまの憐れみをいただくこと、この状況に神が介入してくださることを求めています。
人が、見える力、比較できる財力や能力・武力、その優劣に頼る様子は、聖書の中でもしばしば見ることができます。
しかしその中で信仰者だけは、神を求めて神を頼り、神さまの憐れみと介入を切に求めて、ひたすら待ち望みます。
神を求めて歩む信仰の歩みは人の側の方法ではありません。それは神くださっている、もっとも大切な方法なのです。
- 祈り 主なる神さま、この世、この時代にあって、わたしたちは何よりもまずあなたを求めます。見えるものによらず、神を信頼することによって歩む信仰者としてください。