なぜ、逆らう者は神を侮り 罰などない、と心に思うのでしょう。あなたは必ずご覧になって 御手に労苦と悩みをゆだねる人を顧みてくださいます。
(詩篇10:13-14)

神さまを侮り、不正の富と成功者が世で幅を利かせている。そんな現実の不公平感に打ちひしがれそうになっている人々の中、詩篇の作者は神への信頼を叫んでいます。
暴力をふるう人がいれば暴力で、不正を行う人がいれば不正で、悪事を働く人に対しては悪事で、偽りには偽りで…そうしなければやってられない、そんな風に人の思いは動きやすいかもしれません。
けれども、この詩篇の作者は、物事を正しくさばく神さまを見上げて、「必ずご覧になって、信頼してゆだねる者を顧みてくださる」と告白しているのです。
悪事の影響が幅を利かせる中、ただ神さまに信頼してあゆむことの困難はやさしいものではありません。
しかし、わたしたちには前を歩まれるイエスさまがいらっしゃいます。この方が、この世で十字架を背負い愛をもって生き抜いた姿を思うことができれば感謝です。
- 祈り 恵み深い天の父なる神さま。わたしの歩みのすべてをあなたに知っていただいていることのゆえに感謝します。御手に、わたしのすべてをゆだねます。どうか顧みてください。イエスさまに従い、自分の十字架を背負い、ゆだねられた歩みを全うすることができるように導いてください。