悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。
(ローマ人への手紙12:21)

ある意味、この時代にあって最も困難を迫る御言葉の語りかけです。
やられっぱなしでいいのか? それで「悪に勝てる」のか?…当然、そういう思いがわき、なかなかできない…ということもあるでしょう。
だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。(:37)
これは、善なる神さまを信頼した歩みです。だから、人の常識と違うでしょう。
つまり、相手を打ち負かすためではない。”外から内からわきあがる、敵意や悪を退ける歩み”です。
それは、イエスさまのあの十字架の歩みを通して、わたしたちに迫られる言葉です。
- 祈り 愛する天の父なる神さま。現代は、敵意や悪意の応酬が、形となってあらわされているかのような時代です。わたしたちもそういう中で生きて、この世の悪意を当たり前としてしまうことはないか、そう問われます。十字架のイエスさまの愛を通して、わたしの心を正してください。善をもって、自分の中からもわき出る悪意に打ち勝つ者としてください。