わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい。
(ヤコブの手紙1:2)
最初の殉教者ステパノの事件の後に起こった大迫害によって、クリスチャンたちは世界各地に散らされました。その彼らに、エルサレムの教会指導者ヤコブが送った手紙です。
冒頭のあいさつの後のこの言葉は、神の真実に目を向ける信仰者同士でなければ、言うことも聞くこともできない言葉でしょう。
まさに、この”試練をも喜ぶ”という勧めが、読む人に共感となり、その心と歩みを支えているのです。
現実の悩みや困難の中で耳を傾ける聖書のことばは、特別な響きがあります。
キリストの受難を通して証しされる、真実な愛を身近に感じ、心が奮い立たされます。
そうして続くこの言葉を聞くことができるのです。
:3 信仰が試されることで忍耐が生じると、あなたがたは知っています。
- 祈り 主イエスさま、あなたがわたしの前を歩み、わたしの苦難と悩みを知っていてくださっていることを感謝します。あなたが共にいてくださることが、わたしの慰めであり励ましです。試練が試練で終わらないと信じます。多くの時間を経て、あなたの善きみわざを見ることができるように、この試練をも喜びとして歩ませてください。