わたしは御力をたたえて歌をささげ 朝には、あなたの慈しみを喜び歌います。あなたはわたしの砦の塔、苦難の日の逃れ場。
(詩篇59:17)
理不尽な嫉妬のゆえに、サウル王に命を狙われて荒野を追い回されていたダビデでした。しかし、彼は、そんな主君に対して決して反旗を翻して抵抗することはありませんでした。その力や機会がなかったわけではありません。
自分に分がある、正義がある、力も機会もある…けれども、彼が大切にしたのは、すべてを神さまに信頼して祈り、そして最終的にゆだねることでした。
普通に考えたら、そこで力づくで遺恨を断って自由になるということでしょう。
だから、ダビデのありさまは、普通の感覚では理解できない信仰者の姿が描かれているのです。そしてその信頼に神さまは答えてくださいました。
わたしはどうだろう、そう問いかけられているように感じます。
この章の最後の句にはこうあります。
わたしの力と頼む神よ、 あなたをほめ歌います。 神はわたしの砦の塔。慈しみ深いわたしの神よ。(:18)
- 祈り いつくしみ深い天の父なる神さま。わたしたちの生きる時代で、力を背景にした多くの不正義や脅迫が世界中で見られます。 わたしの力と頼む神さま、あなたをたたえます。どうかこんな時代の中で、わたしたちはあなたに頼りあなたを求めます。どうかあなたの解決のわざを見ることができるようにして下さい。