イスラエルの王は答えた。「わが主よ、王よ、あなたのお言葉どおりです。わたしも、わたしの持ち物もすべてあなたのものです」。
(列王記上20:4)
もしこの言葉が、神さまに向けられたものであるならば、そこに謙虚さと心からの信頼を見ることができます。
…でもそうではありませんでした。これは神から目を背け、恐怖をもたらすアラムの王に対して、媚びを売るアハブ王の言葉です。
その後の彼の歩みは、神にあわれみと勝利をいただきながらも、神の導きに従うことをしませんでした。
権威を乱用して民を苦しめ、悪妻にそそのかされて偶像礼拝を取り込み、気に入らない不都合なことから目を背ける、常に周囲に流されて生きる生き方でした。政治的には有能とされながらも、聖書にある歴史の中で「最悪の王」と評されるようになっています。
わたしたちも、今、心がどこに向いているかが問われているのです。
- 祈り かつての神に喜ばれたダビデ王はこう言いました。「わたしは常に主をわたしの前に置く。主がわたしの右にいますゆえ、わたしは動かされることはない」(詩篇16:8)と。どうかわたしの目も、主であるあなたに向け続けることができますように、導いてください。