片手を満たして、憩いを得るのは、両手を満たして、なお苦労するよりも良い。それは風を追うようなことだ。
(伝道者の書4:6)
4節には、人の労苦と成功が、しばしばねたみやエゴ、人から認められたいという思いから生まれる。それはむなしいことだという内容からつながっています。
人に良く見られ評価を受けたい、いつのまにかそのベクトル(心の矢印)が、自分へ向かう。そのような動機で技術や能力を発展させた成功で、心と人生が支配されることは、「その身を食いつぶす」と言われます(:5) それはしばしば自覚できていない。
まず、深呼吸をして神さまに心を向けましょう。自分の能力やスキルについても謙虚であり、いつでも人にゆだねることで、すべての栄光を主に帰しましょう。
両手いっぱいのもので自分を誇示するのではなく、片手を開けて神さまとともにある時間と安心を得ることです。それが実は人にとってとても大切なものなのです。
- -祈り 主なる神さま。今、あなたもとで聖書に耳を傾けています。わたしたちはいつの間にか妬みと競争心と自己顕示が動機となっていました。わたしの心を探ってください。どうか、わたしの時間をあなたとの交わりで満たし、へりくだって仕えて生きる思いを回復してください。あなたにすべての栄光を帰します。』