「…だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。したがって、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
(マタイによる福音書19:6)
離婚について、弟子たちの「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」という質問に対してのイエスさまのお答えの一節です。
このところの言葉は、聴きづらいと思うかもしれません。弟子たちもそういう反応をしています。
実際、離婚に至るには、さまざまな理由や事情があります。それは昔も今も変わりません。
ただ、自分の権利の主張を前提に、神聖な婚姻関係そのものを軽んじないことをイエスさまはお答えになります。
「…だから、二人はもはや別々ではなく、一体である」はずのものが損なわれいく事情や、悲しみや痛みは辛い。できれば回復されてほしい。
それが、神さまご自身の思いでもあることが分かります。
良い時、うれしい時ばかりではなく、寂しい時、悲しい時、苦しい時にこそ、神さまのもとに共に行く。ともに神さまと歩む。そういう婚姻関係を育むことができれば、何よりも感謝です。
- 祈り 神さま。あなたはわたしたちが愛し合う喜びを身近にするため、またその愛の中に生きていくために、夫婦、家庭という素晴らしい関係を与えてくださいました。でも時に、そこでも悲しみや痛み、また孤独を覚えることがあります。どうかわたしたちをあなたのもとで癒し、導き、祝福してください。