わたしは山々の基まで、地の底まで沈み、地はわたしの上に永久に扉を閉ざす。しかし、わが神主よ、あなたは命を滅びの穴から引き上げてくださった。
(ヨナ書2:7)
神の思いに背を向け、逃げ出したヨナは、結果、嵐の海に投げ込まれ巨大な魚に飲み込まれてその腹の中で三日三晩過ごしました。
絶望的な状況の中、命を永(なが)らえたヨナは、そこで神の御手による守りと立ち帰る機会を意識し、そこから主を呼び求めたのです。
今日の祈りの言葉は、神が彼を救ってくださることを信じての告白です。
たとえ大魚の腹の中(滅びの穴)からであろうと、命がある限り主を呼び求めることができます。
気づいたなら、そこで主に立ち帰るべきです。主を求めるべきです。
彼は、そこからこう続けます。
「息絶えようとするとき、わたしは主の御名を唱えた。わたしの祈りがあなたに届き、聖なる神殿に達した。…救いは主こそある。」(:8-10)
事実、このヨナの祈りを受けて神さまは、彼をそこから救われたのです。
「主が命じられると、魚はヨナを陸地に吐き出した。」(:11)
- 祈り 主よ、わたしの愚かでかたくなな、あなたに対する反発を赦してください。どうか挫折や悩みのどん底にあってもなお、わたしの心に気づきを与え、ヨナのようにあなたに立ち帰ることができますように導いてください。救いは、あなたにこそあります。