悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。
（ローマ人への手紙12:21）
今の時代、この言葉が一番受け取りづらく、また逆に一番重要な霊的言葉であると思わされます。
わたしたちは、これを聖書のことばとして聞いて、神を信頼して従います。
神への信頼、キリストを信じる信仰がなければ決してできません。
この前節にはこうあります。
:20「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、渇いていたら飲ませよ。そうすれば、燃える炭火を彼の頭に積むことになる。」
悪に悪を向ける時、そこには敵意と憎しみしか生まれません。しかし善をつらぬくならば、相手に気づきを与えることもあります。
キリストは敵意を向ける人々のためにその十字架上でとりなし祈りました。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:34）と。
その姿を見て、共に十字架にかけられ、その直前まで悪意・悪口を浴びせていた犯罪人の一人は、心が変えられました。
また、そばにいて一部始終を見ていた百人隊長は、「本当に、この人は正しい人だった」と言った（ルカ23:47）とあります。
「善をもって悪に勝ちなさい」。とても困難な言葉です。でもキリストにあっては、従う意味のある言葉だとわかります。
- 祈り 主よ、この悪意や敵意が向き合う時代に、わたしたちは生きています。わたしたちの心はざわつきます。どうかそんな中で、「善をもって悪に勝つ」というキリストに従う者としてください。どうかあなたがわたしの心と歩みを守ってくださいますように。
