イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」しかし、彼は自分を正当化しようとして、「では、わたしの隣人とはだれですか」と言った。
(ルカによる福音書10:28-29)
自分で回答した「心を尽くして神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する」ことを、イエスさまから、では「実行しなさい」と言われた瞬間です。律法の専門家は、一瞬にして壁を造り、自分を正当化しようとします。ピリッとした空気がができた感じです。
こういう”反応”は、わたしたちの日常の会話の中でも見られます。
過剰な反応が返えってくる。ある人は、そこで会話がシャットダウンする。
ある人は、異常に雄弁になり、自己主張をはじめる。
ここでイエスさまは、「よきサマリヤ人」のたとえを語り始めます。
ただすなおにことばを聞き取り、気づき、受け取ってほしいという思いがわかります。
言葉をすなおに聴き取ること、簡単なようで、意外と難しい…。
そのことに気づくところから、応答の第一歩が踏み出せるのかもしれません。
すなおに聴き取り、応答できる、そんな人でありたいと願います。
- 祈り 主よ、わたしの心と思いをあなたはよくご存じです。あなたの言葉をすなおに受け取る者としてください。また、わたしのことを思って語る人の言葉に対しても、すなおな応答ができる者としてください。「教えてくれてありがとう」と。